荒磯親方 関取級!デシャンボーの肉体改造 興味尽きない革命児の挑戦

[ 2021年4月11日 02:00 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ第2日 ( 2021年4月9日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

マスターズ第2日 ラフからショットを放つデシャンボー(AP)
Photo By AP

 【第72代横綱のゴルフ論】アスリートとしても魅力たっぷりの大物が出現するゴルフ界は本当に選手層が厚い。2日目に67と巻き返して予選を通過。異次元の飛ばし屋、ブライソン・デシャンボー選手のプレーを週末も拝見できるのは朗報です。

 独自の理論で新風を起こした「ゴルフの科学者」。デシャンボー選手の究極の肉体改造は、体を大きくすることに日々精進する世界に生きる者としても参考になります。オフの短期間に1日6食で10キロ増量。巨大化に成功しながら体の切れもスピードも落ちていないのは驚きです。大相撲でも間違いなく関取級。強烈な上手投げが目に浮かびますね。

 デシャンボー選手の戦法は、ボールをできる限り遠くへ飛ばし、短いクラブで寄せるパワープレー。難易度が高いオーガスタには苦しんでいるものの、ハンドアップでのアプローチを封印するなど柔軟な対応を見せています。ゴルフの本質を根こそぎ変えてしまいそうな革命児の「挑戦」に興味は尽きません。(元横綱・稀勢の里)

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月11日のニュース