池江指導の西崎コーチ 3週間前からの急浮上に「さすが。想定上回ってくる」

[ 2021年4月11日 05:50 ]

競泳日本選手権兼東京五輪代表選考会最終日 ( 2021年4月10日    東京アクアティクスセンター )

女子50㍍自由形決勝で優勝を果たしスタンドに手を振る池江(撮影・会津 智海)
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 池江を指導する西崎勇コーチは「4冠のための準備をしてきたわけではない。王座奪還が一番の目標だったが、さすが池江選手。想定を上回ってくる」と目を細めた。昨年5月のコーチ就任から「東京五輪を目指そう」という旨の会話をしたことは一度もない。大会3週間ほど前から練習タイムが上がり「これは面白いかもしれない」と初めて派遣標準記録の突破を意識したという。

 課題にはスタートとターンを挙げた。闘病中に体重は15キロ以上減。事前合宿中に夕食後にラーメンを平らげるなど現在は食欲旺盛だが、まだベストより約9キロ軽い。昨夏以降は飛び込み練習を欠かした日はない。今後体重が増えて、反射スピードが上がればタイムの大幅短縮も期待できる。今後は代表合宿に入るが「焦らず、スタート切りたい」と本人とミーティングを重ね、無理のない強化計画を立てる方針だ。

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2021年4月11日のニュース