ああ唯一の全敗…NEC浅野HC「一貫性足りない」公式戦2年4カ月白星なし ラグビートップリーグ

[ 2021年4月11日 22:47 ]

ラグビートップリーグ第7節   NEC24―71キヤノン ( 2021年4月11日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<キヤノン・NEC>前半、自陣でディフェンスに奔走するNECの選手たち(青のジャージー)
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 前節ですでにホワイトカンファレンス最下位(8位)が決まっていたNECはキヤノンに計11トライを奪われる完敗。全16チーム中唯一の7戦全敗、勝ち点1で、リーグ戦を戦い終えた。

 「(前半の)40分間で試合を決めるつもりで臨んだ」(SH中嶋共同主将)というNECだが、破壊力のあるキヤノンのキープレーヤーを前に、個人のタックルミスで傷口を広げた。前半7分を皮切りに、同23分までに5連続トライを許して勝負あり。浅野良太ヘッドコーチ(HC)も「最初の20分で決まる展開になってしまった」と肩を落とした。

 開幕戦では神戸製鋼に38―47と冷や汗をかかせ、第4節の日野戦は7―10と接戦を演じた。だが終わってみれば未勝利で、これで公式戦では18年12月のリーグ総合順位決定トーナメント2回戦の東芝戦以来、2年4カ月も白星から遠ざかる。浅野HCは「(足りないのは)80分間を通じての一貫性。いいと感じる部分、スコアにつながる部分はある。それが60分できても、最初の20分は足りない」と指摘した。

 今季は全16チームと下部のトップチャレンジリーグ(TCL)4強の計20チームで争われるプレーオフトーナメントには、さっそく17日の1回戦から登場。大阪・花園ラグビー場でTCL1位の豊田自動織機と対戦する。今度は負けたら終わりのノックアウト方式。2年以上も白星がないまま現行TLを終える不名誉な記録を阻止するためにも、中嶋は「1勝することがファンへの感謝と存在意義になる。準備期間は短いが、生まれ変わったチームで挑みたい」と不退転の決意を表明した。

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2021年4月11日のニュース