照ノ富士、大関復帰 横綱昇進へ決意「上を目指して頑張りたい」

[ 2021年3月31日 12:11 ]

<大関昇進伝達式>大関再昇進を伝達され、鯛を持ち上げる照ノ富士(左から2人目)。左はツェグメド・ドルジハンド夫人。右2人は伊勢ケ浜親方夫妻
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 大相撲の関脇・照ノ富士(29=伊勢ケ部屋)が大関復帰を果たした。31日、東京・両国国技館で開かれた夏場所の番付編成会議と臨時理事会で正式に決まった。21場所ぶりの返り咲きは、現行のかど番制度となった69年名古屋場所以降、77年春場所で再昇進した魁傑の所要7場所を上回る最長ブランク。

 相撲協会は使者として、同じ伊勢ケ浜一門の高島理事(元関脇・高望山)と浅香山審判委員(元大関・魁皇)を江東区の伊勢ケ浜部屋に派遣。昇進伝達式を実施し、照ノ富士は「謹んでお受けいたします」と口上を述べた。照ノ富士は前回昇進した15年夏場所後の伝達式では「謹んでお受けいたします。今後も心技体の充実に努め、さらに上を目指して精進いたします」と述べていた。再昇進ということもあり、77年初場所後の魁傑同様、短い言葉に決意を集約した。

 伝達式後の会見で照ノ富士は「改めて元の位置に戻った実感を感じています」と素直な思いを明かした。一時は引退を覚悟したが、師匠から治療に専念することを勧められ、その日できることをやるという思いで地道に努力し史上最大のカムバック劇を完結された。「こういう形で元の位置に戻ったこと、すべてが親方のおかげと思います」と感謝の思いを吐露。今後への抱負を問われると「素直に自分らしく前向きで頑張っていきたい。もっともっと稽古に精進して、上を目指して頑張りたい」と横綱昇進への決意を述べた。

 同席した師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「本人の頑張り。病気を治すことで気持ちが前向きになってくれればと思っていた。本当に良かった。ひざという爆弾を抱えているから、それをちゃんと留意して頑張っていければ、まだまだ行ける。相撲界全体で、諦めないで頑張ればやれるというものを示している」と感慨を込めて話した。

 照ノ富士は15年夏場所後に新大関となり、17年九州場所で関脇に転落。両膝の負傷や内臓疾患で一時は序二段まで転落した。大関経験者が幕下以下で出場するのは初めてだったが、奇跡的な復活を遂げ、春場所は12勝3敗で3度目の優勝。直近3場所で、昇進目安とされる合計33勝を上回る36勝を挙げた。

 ▼八角理事長(元横綱北勝海) 自分を信じ、諦めず努力し続けることの大切さを体現してくれた。苦しい時期もあり、険しい道のりだったと思うが、この経験は今後の相撲人生においても大きな力になると思う。さらに上を目指して、これからも励んでほしい。

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