鶴竜 進退懸けた春場所「それはもう出ますよ」稽古順調、腰のケガも「大丈夫」

[ 2021年3月4日 05:30 ]

横綱・鶴竜
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 大相撲の横綱・鶴竜(35=陸奥部屋)が3日、進退の懸かる春場所(14日初日、両国国技館)出場を明言した。この日の稽古後、報道陣の取材に応じ、昨年7月場所以来となる本場所出場を問われ、「それはもう出ますよ。もう出ます」と言い切った。

 最後に優勝を果たした19年名古屋場所以降8場所で15日間、皆勤したのは20年春場所のみ。3場所連続で休場となった昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から引退勧告に次ぐ重さの「注意」を史上初めて決議された。崖っ縁に追い込まれたが、先場所も腰のケガなどで休場。進退待ったなしの状況になっていた。

 相撲勘が不安視されるが、稽古は順調だ。ここ2日連続で平幕・霧馬山と15番ほど取っており、「やっとちょっと普通通りになってきたかなという感じ」と回復をアピール。患部の状態も「何の影響もないし、しっかりケアしながらやっていけば大丈夫かなと思う」と初日を見据えた。新しい綱を作る「綱打ち」は2月末に行ったという。

 ただ、取材中に何度かせき込むなど先月中旬から風邪をこじらせており、「まだ完璧には治ってない感じ」と心配もある。過去にない重圧を感じて臨むことになりそうだが、「いつもの場所と変わらずに準備して(相撲を)取るだけかなと思う。特別変える必要はない」と冷静に語った。

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