田中瑞希 オフの振り込みで飛距離復活、1W平均は240ヤード

[ 2021年3月4日 05:30 ]

女子ゴルフ2021年 ブレークの予感(3)

平均飛距離240ヤードの1Wが武器の田中
Photo By スポニチ

 お団子ヘアに、はじける笑顔。20年の「開幕戦」となったアース・モンダミン・カップで優勝争いを繰り広げた田中瑞希(22=ニトリ)は、黄金世代の新星としてインパクトを与えた。この大会中継がきっかけで、所属契約が決まったくらい。そこから約9カ月。21年のツアーがいよいよ幕を開ける。

 「凄くワクワクしています。初優勝を目標に、1年間やっていきたいなと思います」

 昨年6月のアース・モンダミン・カップは3位。結果的に昨年唯一の1桁順位だった。平均飛距離240ヤードの1Wが武器だが、試合を重ねるごとにスイングにズレが生じて曲がり始め、さらに「曲がるのが嫌で振れなくなった」。昨年のフェアウエーキープ率は75位の51・06%。飛距離を生かせず苦戦した。

 オフは下半身強化に加えて「振ること」をテーマに掲げた。コースで池に入れても、OBでも全力で振り込んだ。今年から投入する1W「キャロウェイ・EPIC MAX LS」も「ミスヒットでも飛距離が落ちない」と新たな武器となる。

 プロテスト合格は3度目の挑戦。次々と優勝を飾る同世代は「自分も頑張らなきゃって、反骨精神が出てくる」と発奮材料だ。ダイキン・オーキッド・レディースは19年に初出場して予選落ち。だが、22歳は明るい表情で言う。「初めて出たときとは、違うゴルフができるんじゃないかな」。21年「開幕戦」から、ブレークする準備はできている。=終わり=

 ◆田中 瑞希(たなか・みずき)1998年(平10)10月24日生まれ、熊本県出身の22歳。8歳からゴルフを始め、熊本国府高で14、16年の全国高等学校ゴルフ選手権団体の部優勝。19年プロテスト合格。1メートル51、50キロ。

続きを表示

2021年3月4日のニュース