天理大・フィフィタ 黒子役で初栄冠 2年前の雪辱果たし、決定機何度も演出

[ 2021年1月12日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権決勝   天理大55-28早大 ( 2021年1月11日    国立競技場 )

<早大・天理大>優勝し、吠える天理大・フィフィタ(右は早大・丸尾主将)(撮影・吉田 剛)
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 心身ともに成長した天理大CTBフィフィタが、黒子役に徹して初の栄冠をもたらした。自身はノートライでも、力強いボールキャリーと正確なオフロードパスで何度も決定機を演出。「周りを使うことを意識した。ミスもあったがみんなでカバーした」と笑った。

 前日の就寝前、自身のノックオンで初優勝を逃した2年前の決勝のシーンが突然脳裏に浮かんだ。2年間、一度もその試合映像を見ていないが、フラッシュバックにより「自分がミスしたらみんながしんどくなる」と再認識。後半18分には3人を引き付けてから正確なオフロードパスで市川の4トライ目をアシスト。昨年、サンウルブズで学んだチームファーストの精神で大学日本一をつかんだフィフィタ。4月からは近鉄に入団し、日本代表へと一気に駆け上がる。

 《モアラも存在感》フィフィタに負けじと、FWではモアラが持ち前のパワーを存分に発揮した。前半10分、ゴール前でラックサイドを突き、相手3人を巻き込みながら中央にトライ。前半キックオフ直後には密集でターンオーバーするなど、攻守で存在感を際立たせ「2年前の悔しさを忘れず、常に意識して練習してきた。本当にうれしい」と笑顔が絶えなかった。

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