萱和磨が個人総合初優勝、鉄棒着地止め勝利確信の雄叫び

[ 2020年12月13日 14:58 ]

体操・全日本選手権最終日 ( 2020年12月13日    群馬・高崎アリーナ )

<第74回全日本体操個人総合・種目別選手権 最終日>男子決勝、あん馬を終えガッツポーズを見せる萱(撮影・会津 智海)
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 男子決勝が行われ、個人総合は萱和磨(セントラルスポーツ)が86・365点をマークし、首位だった11日の予選(86・899点)と日本協会のDスコアの基準(予選、決勝のいずれかで6種目のDスコアが35・5点以上)を満たしたため0・5点加算し、合計173・764点で初優勝を飾った。

 予選7位だった18歳の北園丈琉(清風高)が強烈な追い上げを見せたものの、最終演技者となったラストの鉄棒を大きなミス乗り切って着地まで止めると、勝利を確信し「シャーー!!」と叫んだ。北園が2位に入り、谷川航(セントラルスポーツ)、翔(順大)の兄弟が同点で3位タイとなった。

 萱は「初優勝ということで喜びたい気持ちと、まだ喜んじゃダメだぞという自分が2人いて複雑な感じ」と率直な心境を打ち明けつつ「東京五輪で金取ることしか考えていないので、ここで喜んじゃダメ」と引き締めた表情。

 「僕、優勝したら伝えたいことがあって、いま日本のレベルは確実に上がっていると思っていて、絶対に勝てると思っている」と明かし、「中国、ロシアは強いけど、この12月から五輪まで、選手だけが勝つと思うんじゃなくて、応援に来てくれるみなさんも日本が勝てると思って応援してほしい。その期待に応えようと思って頑張れる。優勝してこれを言うぞ、と思っていた」と語った。

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