普段から練習試合を行う両校が引き分け抽選決着 流通経大・内山監督「延長で勝敗を決めるのがいい」

[ 2020年12月13日 16:49 ]

ラグビー全国大学選手権3回戦   流通経大19ー19筑波大 ( 2020年12月13日    秩父宮 )

<流通経済大・筑波大>試合は引き分け。抽選で流通経済大が準々決勝進出を決めた(撮影・吉田 剛)
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 ともに拠点を茨城県内に置く関東リーグ戦グループ2位・流通経大と関東対抗戦グループ5位・筑波大の“茨城ダービー”は19―19で引き分け。抽選の結果、流通経大が関西優勝の天理大と対戦する準々決勝(19日、花園)へ進出した。

 抽選には流通経大が主将のフランカー坂本(4年)、筑波大はCTB岡崎主将(4年)が負傷交代していたため、副将のSO山田(4年)が臨んだ。じゃんけんで勝った筑波大の山田副将が予備抽選で先に引き、本抽選でも先に引くことになったが、本抽選では残った封筒を手にした流通経大の坂本主将が“次戦進出”を引き当てた。

 流通経大は4年前にも3回戦で慶大と31―31で引き分け、その時は抽選で次戦進出を逃していた。内山達二監督は「また抽選かと思ったが、全力を尽くした学生を誇りに思ったので、どちらでも受け入れる準備はできていた」とコメント。「(自軍に)風が吹いていたのかな」とつぶやく一方、延長戦が導入されてから抽選での決着が減っている現状に「本当なら延長で勝敗を決めるのがいいと思う」と本音も口にした。坂本主将は試合終了間際のペナルティーでPGを狙わずトライを狙った場面について「試合を通してセットプレーで勝てていたので、ラインアウトから取り切ってやろうと思っていた」と説明。関西王者・天理大との準々決勝へ「次も筑波さん、茨城県の思いを背負って頑張りたい」と誓った。

 一方、筑波大は抽選結果について「仕方がない」(嶋崎達也監督)、「悔いはない」(岡崎主将)と受け入れた。本抽選で山田副将は筑波陣側の封筒を先に取ったが、岡崎主将は「僕でもそうだったと思う」と明かした。コロナ禍で自校のグラウンドが使えなかった時期、普段からよく練習試合を行っている流通経大がグラウンドを貸してくれたそうで、嶋崎監督は「流経さんがなければ、ウチは今ここにいない。感謝している」と語った。内山監督は「もし協力できるならと思った。それがラグビーだと思っている」と話した。

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2020年12月13日のニュース