丸山城志郎VS阿部一二三 過去の柔道ライバル物語は…

[ 2020年12月13日 06:01 ]

<2004年、全日本柔道選手権決勝>熱戦を展開する井上康生(右)と鈴木桂治
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 柔道の東京五輪男子66キロ級代表決定戦は13日、東京都文京区の講道館で開催される。19年世界選手権覇者の丸山城志郎(27=ミキハウス)と同17、18年連覇の阿部一二三(23=パーク24)が日本柔道界史上初のワンマッチによる五輪代表決定戦で直接対決する。

 【柔道ライバル物語】
 ☆神永昭夫VS猪熊功(男子無差別級)59~61年の全日本選手権で3年連続で決勝で対戦。59年は当時21歳で初出場だった猪熊が1歳年上の神永を破り初優勝。60、61年は神永が連覇を果たし「神猪時代」を築いた。63年は猪熊、64年は神永が優勝し、ともに東京五輪に出場。体重が86キロほどだった猪熊は重量級で金メダル。無差別級を託された神永は銀メダルにとどまった。

 ☆山下泰裕VS斉藤仁(男子95キロ超級)79年の全日本学生選手権で当時東海大4年の山下と国士舘大1年の斉藤は初対戦し、山下が寝技で一本勝ち。全日本選手権では83、85年と決勝で対戦し、いずれも山下が僅差で勝利して前人未到の9連覇を達成。84年ロサンゼルス五輪には山下が無差別、斉藤が95キロ超級で出場し、ともに金メダルを獲得した。

 ☆井上康生VS鈴木桂治(男子100キロ級)99年の全日本学生優勝大会(団体戦)で初対戦した際は2歳年下の鈴木が勝利。00年シドニー五輪は実績上位の井上が出場して金メダル。04年アテネ五輪は井上が100キロ級、鈴木が100キロ超級で出場し、鈴木が金メダルを獲得。2人の通算成績は井上の4勝3敗1分けだった。

 ☆谷本歩実VS上野順恵(女子63キロ級)初対戦は01年の福岡国際決勝で谷本が指導差で勝利。国内大会では勝ち負けを繰り返したが、2歳年上の谷本が海外での実績で勝り04年アテネ五輪に出場して金メダルを獲得。07年12月の嘉納杯、08年4月の選抜体重別と上野が連勝したが、北京五輪代表には谷本が選ばれ、連覇を達成した。谷本引退後の12年ロンドン五輪は上野が出場し、銅メダルを獲得した。

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