トランポリン五輪代表の森ひかるは2位 ジャパンカップ

[ 2020年12月13日 18:47 ]

トランポリンジャパンカップ最終日 ( 2020年12月13日 )

<トランポリン ジャパンオープン 女子個人決勝>最終結果が発表され優勝を喜ぶ土井畑(左)を背に悔しそうな森(撮影・西海健太郎) 
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 女子個人決勝は東京五輪代表で19年世界選手権女王の森ひかる(21=金沢学院大ク)は54・235点で2位だった。世界選手権2位の土井畑知里(三菱電機)が54・510点で優勝し、男子個人は17歳の西岡隆成(キタイスポーツクラブ)が61・200点で制した。

 予選をトップ通過していた森は、決勝の演技を終えて笑顔なく首をひねった。11月の全日本選手権は途中でバランスを崩して演技を中断し8位。東京五輪延期からモチベーションの維持に苦しんでいることを吐露していたが、難度を落とした今大会も本来の力を出すことができなかった。

 取材に応じた丸山章子強化本部長は森の演技構成について「まだ最終目標の構成が十分ではなく、前段階の置き換え」とし、「(演技)3本目の3回宙返りの次の技のつながりがうまくいかなかったので、全体的に乱れて演技点が出せなかった」と説明。2週間前から腰に痛みが出ていたことも明かし「なかなかベストな状態にならず、気持ちの面で試合に持っていけなかった」と話した。

 それでも失意の全日本選手権から前進はしている。前日の予選で森は「納得する演技をすることができた」と手応えを示しており、試合勘は取り戻しつつある。今後の国際大会は不透明な状況だが、丸山強化本部長は五輪に向けて「3カ月間は大会がないですから、一から体をつくって、テクニカルなところを完成できるかどうかはこの冬場の練習次第」と見据えた。

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2020年12月13日のニュース