阿部一二三 「勝った実感というのが今、凄い湧いてきてます」 丸山との24分の壮絶一戦に

[ 2020年12月13日 22:23 ]

丸山に勝利した感極まる阿部(代表撮影)
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 柔道男子66キロ級の阿部一二三(23=パーク24)が13日放送のNHK「サンデースポーツ2020」(日曜後9・50)に中継で生出演。同日に行われた丸山城志郎(27=ミキハウス)との24分にも及んだ五輪代表決定戦を振り返った。

 日本柔道界史上初のワンマッチでの五輪代表決定戦となった一発勝負について「このワンマッチっていう試合が決まってから、この試合に関してやり切るだけ、やるだけだと思って準備をしてきた。自分の柔道を出し切るだけだと思っていた」と、この一戦に懸けてきた。

 丸山とは過去7戦で3勝4敗と負け越していることもあり「序盤から自分の前に出る柔道をしようと思って、試合を常に進めていた」と、スタイルを崩されないように気を付けていたという。丸山が指導2を取られている状況でも「そういう思いがあると心に隙ができてしまうので、集中して最後までやり切るというのを心に置いてやってきた」と油断せずに集中していたと語った。

 そして、大内刈りで勝負を決めた場面については「丸山選手が少し下がったのがわかったので前に出た。大内刈りで相手を追って、なおかつ相手が返そうとしてきたので、そこをしっかり足を掛けて決めきる。最後は相手の背中をつけることを考えて投げ切りました」と、最後まで冷静さを失わず柔道を取れたことを誇った。

 阿部は現在の心境を「今はしっかりと落ち着いて、試合のことを落ち着いて見れるようになってきた。勝ち名乗りが自分の方に上がって勝った実感というのが今、凄い湧いてきてます」と語った。

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2020年12月13日のニュース