植草歩が3回戦負けの波乱 約10カ月ぶり実戦で「かみ合わず」全日本空手道選手権

[ 2020年12月13日 11:23 ]

全日本空手道選手権 ( 日本武道館 )

<全日本空手道選手権大会・女子組手>3回戦で敗れた植草歩(撮影・西尾 大助)
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 体重無差別で争われる女子組手で、東京五輪61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)が3回戦で敗れる波乱があった。

 植草は2回戦から登場。初戦から動きが硬く、0―0のまま規程の3分が終わり、旗判定でかろうじて3回戦に勝ち上がった。数分後の3回戦では島愛梨(帝京大)と対戦。先にポイントを奪ったものの、終盤に上段蹴りで3ポイントを奪われて逆転を許し、その後の反撃も及ばず敗れた。

 今年1月末の国際大会以来、約10カ月ぶりの実戦で不甲斐ない結果に終わった植草は、「準備しきれなかった。初戦からかみ合わず、距離感も取れなかった」と話し、悔し涙を流した。新型コロナウイルス感染防止のため、今大会の組手はメンホーと呼ばれる防具の装着が義務づけられている。練習段階から準備をしてきたとはいえ、これも距離感を狂わせた一因で「(3回戦の相手上段蹴りは)届かないと思ったが、届いてしまった」と振り返った。

 女子組手では歴代最多タイの4度の優勝を誇る植草だが、準優勝だった昨年に続きタイトルを逃し、記録更新ならず。来夏の東京五輪に向けて「五輪に向けて、1日1日を大切に過ごしたい」と自分に言い聞かせるように話した。

 女子組手では東京五輪55キロ級代表の宮原美穂(帝京大職)も初戦の2回戦で敗れた。

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2020年12月13日のニュース