阿部に敗れ涙の丸山「阿部選手が僕を成長させてくれた」「柔道人生はまだ終わってない」

[ 2020年12月13日 18:46 ]

柔道東京五輪男子66キロ級代表決定戦 ( 2020年12月13日    東京・講道館 )

東京五輪の柔道男子66キロ級代表代表決定戦で阿部一二三に敗れ、目に涙を浮かべて記者の質問に答える丸山城志郎(代表撮影)
Photo By 代表撮影=共同

 24分間の激闘の末、阿部一二三(23=パーク24)に敗れた丸山城志郎(27=ミキハウス)が取材に応じた。インタビュアーに最初の質問をされてから約15秒間、言葉を口にすることができずに沈黙。周囲へ感謝の言葉を述べるあたりから涙声になり、無念さをにじませた。

 丸山との一問一答は以下のとおり。

 ―今の気持ちは。
 「こうやってコロナの中で、なかなかスポーツ界が前へ進むことができない時期があったけど、僕はひたむきにやってきました。自分を信じて、妻を信じて、そして大野先輩と、毎日一緒に稽古、トレーニングをしてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです」

 ―どんな24分間だった。
 「あっというまでしたね。今、24分って知りましたけど。結果は負けたけど、自分もやってきたことを全て出し切れたと思ってます」

 ―阿部選手とはどういう存在か。
 「ここまで肉体的にも精神的にも強くなれたのは僕の力だけじゃなく、阿部選手の存在があったからこそ、自分自身を追い込むことができました。僕を成長させてくれたのも、彼の存在があったのは間違いないです」

 ―お世話になったみなさんにはどんな言葉を。
 「一番思うのは、ここまで僕を育ててくれた、戦ってくれた、ありがとうございますと。勝負のの世界は結果が全てなので、今回負けたことで、結果で恩返ししようと思っていたので、恩返しできなくて申しわけありませんという気持ちもあります」

 ―奥さんとはどんな話をするか。
 「ここまでわがままにつきあってくれて、ありがとうと伝えたいです」

 ―阿部選手の大内刈りは研究していたと思うが、最後に決着がついた瞬間、どう思ったか。
 「見てて分かるように、投げられたなという感覚はありました」

 ―今日のプランはどうだったのか。
 「最初から最後まで全力で勝ちにいくという気持ちで挑みました」

 ―今後については。
 「まだ柔道人生は終わっていないんで、これからも諦めずに前を向いて、もっと精神的にも肉体的にも強くなれるように精進していきます」

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