山隈太一朗が5位から逆転頂点!「愛の思い出」を「どっぷり」熱演 東京選手権

[ 2020年10月11日 15:59 ]

フィギュアスケート東京選手権最終日 ( 2020年10月11日    ダイドードリンコアイスアリーナ )

<東京選手権最終日>フリーで情熱的に演技する優勝した山隈太一朗
Photo By 代表撮影

 男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)5位と出遅れた山隈太一朗(20=明大)は全体トップの109・69点をマーク。合計167・35点で逆転優勝を果たした。

 冒頭は4回転サルコーに初挑戦。ステップアウトとなりダウングレードとなったが、その後も攻めの姿勢を貫いた。続く3回転半―1回転オイラー―3サルコーには着氷。2度目の3回転半も高い跳躍力で決めた。フリーは難易度の高い構成に変え、ジャンプの間の質も意識。有観客試合の方が燃えるタイプだが、「より深く自分の世界に入るというか。6分間練習では、勝手に(歓声の)ワーって言っていた。演技ではどっぷり自分の世界に入った」と振り返った。

 フリー曲はフランスの男性シンガーであるミッシェル・ポルナレフの「ポルナレフ・ラプソディー」。胸元の開いた色気のある衣装で、恋人を迎え、見送るまでの「愛の思い出」というテーマで魅せた。昨季から引き継いだ演目については「人生経験に基づいてやろうかなと…自分の経験と言うことで」と恥ずかしそうに語った。

 昨季はポルナレフ自らが山隈の演技動画を引用する形でSNSで紹介。「初めてアーティストとつながった」と喜びを語り「曲の解釈を深めて、ポルナレフさん本人が見てくれた時により理解してくれるように」と表現を追求していく。

 11月の東日本選手権に向けては「今回見つかった課題を修正したい。4回転を習得できるように。つなぎの部分や表現で詰め甘い部分がたくさんある。心身ともに整えたい」と語った。

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2020年10月11日のニュース