国内初アメフト女性監督、デビュー戦白星 関西外大・沢木由衣さん「一緒に戦った」

[ 2020年10月11日 05:30 ]

初陣勝利を飾った関西外大の沢木由衣監督
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 アメリカンフットボールで国内初の女性監督、関西外大の沢木由衣さん(29)が初陣星を飾った。関西学生リーグ4部・流通科学大戦が10日、神戸市王子スタジアムであり、最終Qに逆転して13―9で勝利。選手に隠れてしまうような1メートル48の小柄な体でピッチサイドから戦況を見守り、「一緒に戦っているように感じた」と喜んだ。

 前任者に請われ、2月に母校の監督に就任した。会社員をしながら週末にグラウンドに足を運び、平日は仕事後に選手の相談に乗った。コロナ禍で希望が持てない1年生の精神面もサポートした。
 全体練習が再開した8月以降、「自分のあり方を問い詰めた」と悩んだ。学生時代も社会人チームでもマネジャー。知識はあっても競技経験はない。戦術や技術で助言ができないことに歯がゆさを感じながら、練習の効率アップなど裏方に徹することに腐心した。

 「試合が近づくごとにプレッシャーを感じた」と眠れずに迎えた初戦も、動きや指示はコーチ陣に任せた。これからもチームを優しく包み、育てていく。

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2020年10月11日のニュース