畑岡奈紗 第3Rショット復調68、10位浮上!悲願メジャー制覇へ6差

[ 2020年10月12日 02:49 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子プロ選手権第3日 ( 2020年10月10日    ペンシルベニア州アロニミンクGC=6577ヤード、パー70 )

<全米女子プロ選手権第3日>12番でショットを放つ畑岡(AP)
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 19位で出た畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は3バーディー、1ボギーの68と伸ばし通算1アンダーで10位に浮上した。67で回り通算7アンダーとした首位のキム・セヨン(27=韓国)とは6打差。渋野日向子(21=サントリー)は出だしの10番パー4で「8」を叩いたのが響き、76と落とし通算11オーバーで73位に後退した。

 スコアを2つ伸ばし10位に押し上げたが、首位との差は5から6に開いた。畑岡は「上との差を詰めて終わりたかったが、伸ばし切れなかったところが悔しい」と悔しさをにじませた。終盤の3ホールをはじめ、多くのチャンスを逃したのが目立った。

 フェアウエーを外したのは3回。ティーショットをはじめショットの復調には手応えをつかんだ。本領を発揮したのが後半最初の10番パー4。フェアウエー中央から91でピンそば30センチに寄せた。難関コースでのバーディーは2人のみで「10番のセカンドが一番良かった。思い切って打っていけた」と納得の笑みを浮かべる。復調の要因は「ベタ足」だった。右に曲がってボギーにつながった前日の反省から修正に着手。切り返しのところで上半身が突っ込んでいた癖を、下半身リードのダウンスイングを意識することに修正。「インパクトまでなるべく右足が早く浮きすぎない」ことを徹底し、安定感を取り戻した。

 逆転優勝への鍵を問われると「セカンドをどれだけチャンスにつけられるか」という。今季ツアー4位のパーオン率(74%)を武器に、ピンに近い場所に置くことに神経をとがらせる。2年前の大会では最終日に64を出して9打差を追い付き、プレーオフに進出。昨年も最終日は65をマークした。「相性がいい大会なので、明日こそビッグスコアを出せるように頑張りたい。2年前と同じようなプレーができれば」と初のメジャー制覇へ意欲を見せた。

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2020年10月11日のニュース