八村が21歳最後の試合で奮闘 3P2発 残り0.2秒にビールが「準ブザービーター」

[ 2020年2月8日 11:39 ]

第1Qにダンクを決めて雄叫びをあげるウィザーズの八村(AP)
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 NBAウィザーズは7日、地元ワシントンDCで西地区全体7位のマーベリクスと対戦し、残り0.2秒、スローインをダイレクトにペイント内で受けたブラドリー・ビール(26)が“準ブザービーター”となるレイアップを決め、119―118(前半59―61)勝利を収めて18勝32敗。「鼠径部の挫傷」から復帰2戦目となった新人フォワード、八村塁(21)は29分出場してフィールドゴール(FG)を12本中7本(うち3点シュートは4本中2本)決め、17得点と6リバウンドをマークした。八村は2月8日が22歳の誕生日。21歳としてはこれが最後の試合となったが、劇的な勝ち方で自身のバースデーを祝った。

 ウィザーズは昨年10月23日に敵地ダラスでの開幕戦でマーベリクスと対戦していたが100―108と黒星。しかし今季2戦目では雪辱を果たした。前半では2点差をつけられており、これで6試合連続で前半ではリードされた形。アイゼイア・トーマス(30)とジョーダン・マクレー(28)の両ガードをトレードで放出して迎えた最初の試合となったが、29得点を挙げたビールと最後にスローインからピンポイントのパスを通したトロイ・ブラウンJR(20)の頭脳的なプレーで試合をひっくり返した。

 中3日以上での試合はこれが今季3回目だったがこれが初勝利。同点だった第4Qの残り6秒でビールはレイアップを失敗し、直後のプレーでイサック・ボンガ(20)がティム・ハーダウェイJR(27)に反則を犯してフリースローを献上。その2本目を決められて「1点差敗戦」が濃厚だったが、土壇場で地元ファンを熱狂させる素晴らしいプレーを見せた。

 八村の2ケタ得点は出場27試合で19回目。3点シュートを2本以上決めたのはこれが3回目となった。勝負どころの第4Qは104―106で迎えた5分37秒からコートに登場。トーマス・ブライアント(22)が足の故障で欠場したためにスモール・ラインアップの中でセンター役を務め、221センチのクリスタプス・ポルジンギス(24)や208センチのマキシー・クリバー(28)らをマークしてチームに貢献した。

 今季ティンバーウルブスで36試合に出場(先発22試合)してナゲッツ経由で移籍してきたガードのシャバズ・ネイピアー(28)は18分の出場で4本の3点シュートを成功させて14得点。ダビス・バターンズ(27)も5本の3点シュートなどで20得点を記録した。

 マーベリクスは31勝21敗。ウィザーズとの開幕戦で34得点を挙げ、16日のオールスターゲーム(シカゴ)では「チーム・レブロン(ジェームズ)」の一員として先発するマーベリクスのルカ・ドンチッチ(20)は右足首の捻挫で5試合連続の欠場となった。ベンチから出たセス・カリー(29)が4本の3点シュートなどで20得点、ティム・ハーダウェイJR(27)が19得点を挙げたものの、ここ2試合連続で30得点以上をマークしていたポルジンギスは11得点に終わった。

 なおウィザーズはホーム6連戦の4試合目を終了。9日には渡辺雄太(25)が所属するグリズリーズと対戦する。

 <八村の全オフェンス>

 ▼第1Q
(1)1分7秒・左コーナーから3点シュート=〇(アシスト・スミス)
(2)3分50秒・速攻からダンク=〇(アシスト・ボンガ)
(3)6分25秒・自陣でリバウンドをキープし「コースト・トゥ・コースト」でゴール下=〇

 ▼第2Q
(4)21秒・右エルボー付近からプルアップ・ジャンパー=〇(アシスト・バターンズ)
(5)1分32秒・ペイント内でターンアラウンド=〇
(6)3分48秒・ペイント内でのドライビング・フローター=〇(ブラウンJR)
 *5分29秒・フリースロー=〇×
(7)6分4秒・ペイント内のフローター=×
(8)6分43秒・正面からステップバックでのジャンプシュート=×

 ▼第3Q
(9)11秒・左サイドから3点シュート=〇(アシスト・ビール)
(10)1分23秒・左サイドから3点シュート=×
(11)5分55秒・右サイドから3点シュート=×

 ▼第4Q
(12)9分40秒・オフェンス・リバウンドからゴール下でシュート=×

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