高橋大輔 ラスト舞台へ闘志 左足首不安も「奇跡が起これば」

[ 2019年12月19日 05:30 ]

19日開幕 フィギュアスケート全日本選手権 ( 東京・国立代々木競技場 )

フィギュア全日本選手権の公式練習に臨む高橋大輔(撮影・小海途 良幹)
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 完全燃焼で新たな一歩を踏み出す。男子で10年バンクーバー五輪銅メダリスト、高橋大輔(33=関大KFSC)は来年からアイスダンスに転向するため、今大会がシングルとして最後の演技。10月に左足首を負傷して調整過程は万全にほど遠く、「不安要素はたくさんある。明るく振る舞っているけど、気持ちの中は不安定」と苦笑いを浮かべた。この日の練習では4回転トーループに着氷したが、本番では跳ばない構成となりそうだ。

 ソチ五輪後の14年10月に引退して昨季復帰。一度勝負のリンクに別れを告げていることもあり、今大会に特別な感傷はない。羽生、宇野に加え伸び盛りのジュニアとも戦うが、次世代にバトンをつなぐ意識とも違う。「33歳まで現役をできると思ってもらえれば、それでいいかな」。SPは20日、フリーは22日。「今の状況でどこまで食い込んでいけるか。奇跡が起こればいいな」。目に焼き付けよう、高橋のラストダンスを。

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