松本篤史 東京五輪出場の可能性が消滅 準々決勝で山口剛に内容負け

[ 2019年12月19日 20:46 ]

レスリング全日本選手権第1日 ( 2019年12月19日    東京・駒沢体育館 )

男子フリー97キロ級準々決勝 山口剛(手前)に敗れた松本篤史
Photo By 共同

 東京五輪代表選考を兼ねて行われ、五輪階級の男子フリースタイル97キロ級は18年世界選手権92キロ級銅メダルの松本篤史(31=警視庁)が準々決勝で山口剛(30=ブシロード)に2―2で内容負け。東京五輪出場の可能性が消滅した。

 第1ピリオドは2―0と先行したが、終盤にテークダウンを奪われて同点に。そのままビッグポイント差で敗れた。6月の全日本選抜から階級を上げて五輪出場を目指したが及ばず、「本当に集大成のつもりだった。悔しいけど、実力不足です」と言葉を絞り出した。

 12年ロンドン五輪グレコローマンスタイル60キロ級で兄・隆太郎さん(33)が獲得した銅メダルには「自分も超えてやる」とあえて触らなかった。それほど五輪への思いは強かった。今後については「まだ何も考えられない」とした一方で、「レスリングだけが全てじゃない。都民、国民を守る仕事に従事して、今まで競技をやらせてもらった分の恩返しをしたい」と引退を示唆。一つの区切りを迎えた31歳は「世界選手権という大舞台でメダルを取れたことはこれからも誇りになる」と最後に視線を上げた。

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2019年12月19日のニュース