東京五輪マラソンコース 大通公園を発着とする変則3周コースで合意

[ 2019年12月19日 17:43 ]

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、札幌開催に変更となった五輪マラソンのコースについて、同日までに国際オリンピック委員会(IOC)、世界陸連(ワールドアスレチックス)と合意したと明かした。札幌市中心部の大通公園を発着とする変則3周コースで、約20キロのルートを1周した後、ルートの北側半分にあたる約10キロを2周する。日時は女子が20年8月8日、男子が大会最終日の8月9日で、いずれも午前7時号砲。同日の組織委理事会で報告を行った武藤敏郎事務総長は「正確な距離の測定が今後必要となる」とし、コースの正式決定は来春との見方を示した。

 約20キロのルートを2周する組織委案に対し、コンパクトなコースを希望する世界陸連は約7キロのルートを6周するコースを提案。今月4日、1周目は組織委案の約20キロのルートを走ることで合意したものの、レース後半部分については継続審議となっていた。世界陸連とIOCは14日に札幌の現地を視察。約20キロのルートの一部を使い、周回を増やす折衷案に落ち着いた。

 10月にマラソンと競歩の札幌開催案が持ち上がって以来、課題となっていたコースと日程が固まり、組織委は20日に運営本部方を札幌市内で発足させるなど準備を本格化する。札幌開催のマラソンと競歩についてはチケットを販売せず、東京のオリンピックスタジアム発着だった男子マラソンのチケット購入者に対しては払い戻し、同会場での陸上トラック&フィールド競技を含む女子マラソンの観戦チケット購入者については価格見直しおよび払い戻しを今後検討する。

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2019年12月19日のニュース