競歩・鈴木、初のMVPに「31歳の私に情けを与えてくれたのかな」

[ 2019年12月17日 05:30 ]

日本陸連の年間表彰式で最優秀選手に輝き、笑顔を見せる男子50キロの鈴木
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 日本陸連の年間表彰式が都内で行われ、最優秀選手賞に今秋の世界選手権男子50キロ競歩で日本人初の金メダルを獲得した鈴木雄介(31=富士通)が初選出された。

 20キロ競歩で同じく金メダルの山西利和(23=愛知製鋼)は優秀選手賞。鈴木は「31歳の私に情けを与えてくれたのかな」とおどけて会場を笑わせた。

 表彰式に初めて出席した11年はハンマー投げ五輪金メダリストの室伏氏が受賞し「うらやましいと思ったけど、これまで(十種競技の)右代さんや(女子マラソンの)福士さんといった先輩方に阻まれてきた」という。15年からの2年半に及ぶ長期負傷離脱を経て念願の受賞を果たし「今度は私が壁になりたい。後輩たちには蹴り落とすつもりで頑張ってほしい」とエールを送った。

 《男子400リレー&戸辺優秀選手賞》世界選手権銅メダルの男子400メートルリレーと、男子走り高跳びで日本記録を更新した戸辺直人(JAL)も優秀選手賞に選ばれた。リレーでアンカーを務めたサニブラウンは「来年は鈴木選手を蹴り落とせれば」と最優秀選手賞へ不敵な笑み。世界ランク1位で臨んだ世界選手権で予選落ちした戸辺は「シーズン終盤は思うような成績を残せなかったけど、来年の東京五輪に向けて良い経験になった」と振り返った。

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2019年12月17日のニュース