出水田「地の利」ベストスコア64マーク 首位と3打差、3位浮上「結果で恩返ししたい」

[ 2019年11月24日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第3日 ( 2019年11月23日    宮崎・フェニックスCC=7027ヤード、パー71 )

16番、ティーショットを放つ出水田(撮影・沢田 明徳)
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 25位から出た出水田大二郎(26=TOSS)が8バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア64をマークし、通算7アンダーの3位に急浮上した。首位とは3打差。1年間、会場のフェニックスCCのアカデミーに在籍していた“地の利”を生かし、昨年8月以来の自身2勝目を目指す。66と伸ばした賞金ランキング1位の今平周吾(27=フリー)が通算10アンダーで単独首位に立った。

 2つスコアを伸ばして迎えた12番。5Iで放った残り182ヤードの第2打が、もうひと転がりで入るというベタピンについた。このホールを皮切りに3連続バーディーを奪い、ベストスコアの64をマーク。25位から3位に浮上した。

 「昨日はショットのフィーリングが悪く、練習でしっかり修正できて今日スタートした。いいイメージのままできたので、そこが本当に良かったです」

 前日のフェアウエーキープ率は14・29%。右に曲がるミスが多かったと言い、「体が突っこんでいた」。前日の練習で右足に体重を残し、ヘッドを走らせるイメージでスイングを調整。この日は1位の同78・57%と安定し、今季自己最多タイの8バーディーにつながった。

 会場のフェニックスCCは、出水田にとって思い出の場所だ。鹿児島・樟南高を卒業後に同コースのアカデミーに入校。1年間、社員寮に住みながらコースで練習する日々を送った。3日間で最も強い海風が吹いたが「風の読み違いはなかったですね。一応、地の利はあったのかな」と笑みを浮かべた。

 昨年8月のKBCオーガスタで初優勝。しかし、今季は未勝利で賞金ランクは55位に沈む。優勝者と同ランク上位20位などが出場できる最終戦出場を目指す26歳は「優勝してJT杯に行くのが理想。思い入れが強い大会ですし、結果で恩返ししたい」と力を込めた。
 
 ◆出水田 大二郎(いずみだ・だいじろう)1993年(平5)2月5日生まれ、鹿児島県出身の26歳。横峯さくらの父・良郎氏が主宰する「めだかクラブ」でゴルフを始め、樟南高時代には1年の08年から九州ジュニア3連覇。11年にプロ転向し、12年の中日クラウンズでツアーデビュー。18年のRIZAP・KBCオーガスタで初優勝を飾った。得意なクラブはショートアイアン。同じ住友ゴム工業と使用契約を結び、体格の似ている松山英樹と間違えられることが多い。1メートル83、90キロ。

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