萩野、10カ月ぶりの直接対決で瀬戸に完敗「負けたけど、大也と泳げて幸せ」

[ 2019年11月24日 05:30 ]

競泳東京都オープン第3日 ( 2019年11月23日    東京辰巳国際水泳場 )

表彰式で写真撮影する2位の萩野(左)と優勝の瀬戸
Photo By 共同

 男子400メートル個人メドレー決勝で、萩野公介(25=ブリヂストン)が瀬戸大也(25=ANA)との約10カ月ぶりの直接対決で完敗した。優勝した瀬戸から6秒82遅れる4分16秒86の2位。休養前最後のレースとなった2月のコナミオープンの4分23秒66からは大きく上回った。

 背中はどんどん遠のいていった。1月の浜名湾長水路選手権以来のライバルとの直接対決。萩野は予選、決勝ともに瀬戸の隣レーンで泳ぎ、それぞれ5秒67差、6秒82差で完敗した。全く歯が立たなかったが、練習で4分30秒以上かかっていた中、決勝では4分16秒86を記録。「思っていたより速く泳げた。負けたけど、大也と泳げて幸せだった」と納得の表情を浮かべた。

 モチベーション低下を理由に一時競技を離れ、8月のW杯東京大会で約半年ぶりにレースに復帰。本命種目の400メートル個人メドレー出場は復帰後初めてだった。十分な泳ぎ込みはできていないが、休養中に水泳との向き合い方を見つめ直し、レースに対する恐怖心を消し去り「ワクワクした気持ちで臨めた」と精神面は充実。「やっぱりこの種目は勝ちたい。本番では勝ってやるという気持ちになった」と力を込めた。

 《瀬戸「ワクワク」五輪で借り返す》瀬戸は萩野との直接対決を終えて「やっぱり一番ワクワクしますね。戦友ですし、自分は五輪で4年前の借りを返したいと思っているので、しっかり2人で代表になって(東京五輪で)ガチンコで勝負したい」と語った。レースでは入水直後にゴーグルに水が入るアクシデント。

 400メートル個人メドレー後に200メートルバタフライを控えていたため、「75%ぐらい」の力で泳いだが、4分10秒04の好タイムをマークした。その後の200メートルバタフライでは、世界記録保持者ミラク(ハンガリー)と接戦。ラスト25メートルでかわされて0秒61差で優勝を逃したが、1分54秒36を記録した。

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