泣きじゃくった島田高志郎は羽生のアスリート魂に学ぶ「理想像だと思う」

[ 2019年11月24日 12:37 ]

フィギュアスケート GPシリーズ第6戦・NHK杯エキシビション ( 2019年11月24日    札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯最終日>エキシビションに登場した島田高志郎(撮影・小海途 良幹)
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 男子9位の島田高志郎(18=木下グループ)がクイーンの「I Want To Break Free」で、観衆を引き込んだ。

 フレディ・マーキュリーを意識したと見られるカツラ、付けひげを身につけ、口紅を塗って登場。カツラとヒゲを外した後は3回転アクセルなど、長い手足を生かした硬派な演技を披露した。右拳を頭上に掲げる、フレディの代名詞ともいうべきポーズでエンディングを迎えた。

 演技前の取材対応では、ジャンプのミスが続いた前日フリーについて言及。「もう2度とあんな演技はしたくない」と自分を責めた。前夜は「いつ以来だろうというぐらい涙した」と泣きじゃくり、「新たな自分に生まれ変わった気持ちでいる」と、全日本選手権に向けての立て直しを心に誓っている。

 収穫もあった。羽生と同じ最終組になり、前日の公式練習では、第一人者の滑りを横目でチラチラ確認する姿があった。「羽生選手のアスリート魂を肌で感じながら滑った」。

 羽生のアスリート魂とは?

 「練習で自分に厳しいところ。できるまでやっている。オンとオフを、うまく切り替えている。アスリートとして理想像だと思う。あそこまでストイックなのは無理かもしれないけど、僕に合った姿を見つけたい」

 平昌五輪銀メダルの宇野は今季、師事するランビエール・コーチに指導を受けている。その縁で一緒に練習することが多く、「元々努力家とイメージだったが、想像を超える努力家」と、宇野からも大きな影響を受けている。目指すスケーター像は「2人の混合。1番難しいですけど。羽生選手の試合の強さだったり、宇野選手の気持ちの上げ方だったり。いろんなところをほしい」と、目を輝かせて前を向いた。

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2019年11月24日のニュース