横井ゆは菜の3A再挑戦のきっかけはロシア勢?「少しずつものにできれば」

[ 2019年11月24日 14:01 ]

フィギュアスケート GPシリーズ第6戦・NHK杯エキシビション ( 2019年11月24日    札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ )

<NHK杯最終日>エキシビションに登場した横井ゆは菜(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 女子4位の横井ゆは菜(19=中京大)は感性のアンテナを張り巡らせている。10月のフィンランド杯後にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)練習を再開した。ジャンプの高難度化が進む世界のトレンドに食らいつこうとしている。

 「ロシアを見てというより、結果的にロシア(の影響)なんですけど、フィンランドが終わって取り組まなきゃと思って、少しずつものにしていければ」

 台頭するロシアの若手に対抗する狙いを幾分気持ちに含ませながら、これまで成功の日の目を見なかった大技を、将来的にプログラムに戻す考えでいる。今大会の公式練習でもチャレンジしていた。

 刺激を受ける先は他にもある。いとこはボクサーで知られる。田中恒成はプロで3階級制覇し、大みそかに世界戦を控える。その兄の亮明はアマで来年の東京五輪の出場&頂点を目指している。「亮明は努力、努力、本当にまじめ。練習をしているのを知っている。報われてほしい」。身近な存在のがんばりは、何よりの励みになる。

 エキシビションでは「ネバー・イナフ」を熱演した。ジャンプが少々乱れ、演技後は苦笑いをしながら頭を押さえた。だからといって魅力が削がれることはない。黒く長い髪の毛が、純白の衣装を強調し、その出で立ちが銀盤によく映えた。キレのあるスケーティングでもファンを楽しませた。

 演技前の取材対応では「伸びしろがある」と、自分に言い聞かせるように何度も口にした。今季がシニアデビューで、戦いはまだ始まったばかり。その言葉に偽りはない。

続きを表示

2019年11月24日のニュース