遼、地元・五輪「ワンチャンス」必ずつかむ!

[ 2019年7月8日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 日本プロ選手権最終日 ( 2019年7月7日    鹿児島県 いぶすきGC=7150ヤード、パー70 )

ウイニングパットを沈め大喜びの石川
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 【石川に聞く】

 ――大雨の影響が心配された中で開催された大会だった。

 「この地方は大変な1週間で、いろんな意見があったと思う。大会をやっていただくからには盛り上がったと思えるように頑張らないといけないと思った。本当に皆さんの力で勝てました」

 ――日本最古のメジャーを制した。

 「まさか日本プロというメジャーで、こんなに早く自分が勝つ日が来るとは。今季から“15秒間集中力を高める”というルールでコツコツやってきた。それもあったのかな」

 ――涙があったが。

 「サポートしてくれた人たちの顔が浮かんだ。結果でしか恩返しできないと思っていた。ここまで興奮できる機会がまた訪れるのか、確信を持てなかったというもある」
 
 ――今、米ツアーへの思いは?

 「常に自分が目指しているのは世界。成績が出ていない中で自分が口に出しても“あ、そうなんだ”って思われるだけかもしれないけど言い続けてきた。プレーオフのときも“世界のトップ選手だったら”と考えてプレーした。基準はそこ」

 ――地元・埼玉の霞ケ関CCで開催される五輪への思いは。

 「今年の1月からよく聞かれるが、いつも日本代表を目指すと言ってきた。これでワンチャンス。つかみにいかないといけない」

 ▽東京五輪ゴルフ競技の出場資格 男子は18年7月1日から20年6月22日時点までの2年間で算出する世界ランキングに基づいた五輪ランキングで出場資格が決定される。計60選手が出場資格を獲得。上位15位以内は各国最大4人まで、16位以降は各国最大2人を上限としている。7日現在、日本勢のトップは松山英樹の31位で次点は今平周吾の71位。石川遼は300位。

【遼の復活まで】

 ▼2016年8月 RIZAP・KBCオーガスタでツアー14勝目を挙げる。

 ▼2017年12月 5年間主戦場としてきた米ツアーのシード権を失い、国内ツアー専念を表明する。

 ▼18年1月5日 史上最年少で日本ゴルフツアーの選手会長に就任。

 ▼4月 地区オープンの千葉オープン、岐阜オープンを連勝。国内ツアー初戦の東建ホームメイト・カップでは初日に首位発進するも2位。

 ▼8月 ツアー未開催地域の活性化を目指す「フューチャーゴルフツアー」を新潟で開催。

 ▼12月 日本シリーズJT杯はプレーオフで小平智に敗れ2位。年間賞金ランクは22位に終わる。

 ▼19年4月 東建ホームメイト・カップを腰痛で欠場。

 ▼5月 中日クラウンズ2日目のスタート前に棄権。プロ12年目で初。

 ▼6月 復帰戦の日本ツアー選手権森ビル杯は20位。

 ▼7月 1日36ホールの激闘を制し、日本プロ選手権でメジャー初優勝を果たす。3年ぶりのツアーV。

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2019年7月8日のニュース