栃ノ心 5戦全勝!大関復帰へ“苦手”北勝富士に完勝

[ 2019年5月17日 05:30 ]

大相撲夏場所5日目 ( 2019年5月16日    両国国技館 )

<大相撲夏場所・5日目>北勝富士(手前)を寄り切る栃ノ心(撮影・吉田 剛)
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 10勝すれば大関に復帰できる特例を目指す関脇・栃ノ心が北勝富士を下して早くも5連勝。3連敗中の苦手に立ち合いすぐ左上手を引き、得意の右四つから寄り切る完勝だった。「スパッと、上手が早かったな」。栃ノ心は満足げに振り返り、「伸びてたけど、絶対に離さないと思った」とまわしへの執念をのぞかせた。

 本来の四つ相撲で白星を重ねた。「久しぶりにこういう相撲が続いているから」。大関陥落の一因だった右太腿の回復が精神的にも大きく、2年前に知り合ったアントニオ猪木氏(76)に紹介してもらった電気治療器が威力を発揮しているという。

 新大関・貴景勝が休場した。「悲しいよな」と一転、表情を曇らせるのは自身の体験を踏まえるからだ。自身も新大関の昨年名古屋場所で右足親指付け根のじん帯を損傷し、途中休場に追い込まれた。「しっかり治して。若いから大丈夫」。先場所7勝7敗の千秋楽で敗れ、大関陥落を決められた相手を思いやる余裕もあった。

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2019年5月17日のニュース