【荒磯親方 真眼】朝乃山「ネチョッ」と入る右差し

[ 2019年5月17日 08:01 ]

大相撲夏場所5日目 ( 2019年5月16日    両国国技館 )

<大相撲夏場所・5日目>輝(左)をすくい投げで下す朝乃山(撮影・吉田 剛)
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 朝乃山は体の使い方が良く、相手にしっかり力が伝わっていました。輝の角度も悪くなかったのですが、それを圧倒しました。前に出ていくときはおなかを出していて腰も入っている。右からのすくい投げは、投げというよりは、かいなを返して倒した感じです。

 私は本場所で朝乃山との対戦はありませんが、稽古で何度か胸を合わせています。特徴は右差しの柔らかさで、「ネチョッ」と入ってきます。おっつけきれない柔らかさで、稽古場では苦労させられました。今場所は柔らかさに加えて力強さもあり、「強いな」という印象です。

 相手に合わせて、頭をつけたり左を固めたりする必要はありません。この日のような相撲を確立させていけばいいでしょう。そのスケールは三役にとどまるレベルではなく、注目の存在です。(元横綱・稀勢の里)

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2019年5月17日のニュース