リーチ主将の穴埋める!ウルフパックNo・8姫野「背中で引っ張る」

[ 2019年5月17日 05:30 ]

強化試合に向けて調整する(左から)布巻、姫野、松田、中村
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 ラグビーW杯日本代表候補で編成する「ウルフパック」は、17日に行われる強化試合最終第6戦、レベルズB戦(メルボルン)に向けて16日に最終調整を行った。恥骨炎のリーチ・マイケル主将(30=東芝)はニュージーランドでの再検査のため、同日中にチーム離脱が決定。代役を任されたゲーム主将のNo・8姫野和樹(24)が、大きな穴を埋めきることを誓った。

 ポストW杯の主将候補が、2月から始まった土台づくりの4カ月を締めくくる試合でチームを引っ張る。全体練習の最後、そしてFW練習の最後にも円陣をつくった仲間を鼓舞する言葉を掛けた姫野は「(自分の)パフォーマンスを出すこと。背中でプレーでチームを引っ張りたい」と力強い口調で意気込んだ。

 4月のニュージーランド遠征の試合で左膝を負傷し、12日のブランビーズB戦で実戦復帰したばかり。だが攻撃面では強みの力強いボールキャリーで何度も相手をはじき飛ばし、2トライを記録。「ディフェンスは(力を)もっと上げたい」と満足していないが、すでに故障明けを感じさせない動きを見せる。

 一方で試合途中から務めたゲーム主将としては、主審とのコミュニケーションで課題が残った。自軍が反則を取られた時、再発防止のために審判に話しかけるのが主将の役目。だが12日は2桁のペナルティーを犯す結果となり「グラウンドの中で(主審との)コミュニケーションが足りない」と反省。「そういうところをコントロールしたい」と話した。4カ月後にもリーチが不在となるなどの事態が起きれば、W杯で姫野がゲーム主将を務める可能性もある。そのための準備でもある今回の一戦。「必要なスキル」と語るゲームコントロール力を磨き上げる。

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2019年5月17日のニュース