昨年3位・太陽誘電、白星発進 大黒柱の藤田が投打に活躍

[ 2019年4月15日 05:30 ]

完封勝利を挙げ、笑顔の藤田(撮影・椎名 航)
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 「第52回日本女子ソフトボール1部リーグ」(日本ソフトボール協会、日本女子ソフトボールリーグ機構主催)は14日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で開幕節の3試合を消化した。昨年のリーグ戦3位・太陽誘電は、決勝点につながる三塁打を放ち、2安打完封した藤田倭投手(28)の活躍で開幕勝利。デンソー、伊予銀行も白星スタートを切った。

 太陽誘電が大黒柱・藤田の投打にわたる活躍で19年シーズン初戦を白星で飾った。0―0の6回1死。「正直、一発で決めようと思っていた」。一振りでの決着とはいかなかったものの、藤田の中堅へのライナー性の当たりが三塁打に。続く4番・中溝の右翼線適時打で決勝点を挙げた。

 投げては豊田自動織機打線を2安打完封。長打のある打者は慎重に、下位打線は力で押すメリハリの利いた投球で制圧した。「(試合の)流れが行ったり来たりする中、向こうに流れを渡さなかったのが勝因」。低めの制球とボールの回転を意識したピッチングで、プレ五輪イヤーの好スタートを切った。

 ≪フーバーが完封デビュー≫デンソー所属、米国代表の新外国人フーバーが日本リーグ完封デビューを果たした。「開幕戦で投げられ、守備やみんなの援護があって完投できてうれしい」。MAX119キロを誇る身長1メートル88の長身右腕は2回の1死満塁を「深呼吸してキャッチャーを信じて投げた」とピンチを切り抜け笑顔。速球以上に自信のある「前向きで常にスマイル」プレーで試合を楽しんだ。

 ≪タイブレーカー制す≫伊予銀行は1―2の7回裏2死走者なしから追いつき、タイブレーカーの8回1死満塁、新人飯田の押し出し死球で開幕戦勝利をもぎ取った。「結果オーライです」。6回の1死満塁で一ゴロ併殺打に終わっていた飯田は胸をなで下ろす。秋元理紗監督は「死球は予想していなかったけれど、勝負強い選手なので」と開幕戦スタメン起用に応えてくれたことに目を細めた。

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