【羽生SP会見一問一答】「強い選手と戦えるのは楽しい」

[ 2019年3月21日 22:46 ]

フィギュアスケート世界選手権第2日 ( 2019年3月21日    さいたまスーパーアリーナ )

<世界フィギュア・男子SP>会見で並ぶ(右から)3位の羽生結弦、1位のネーサン・チェン、2位のジェイソン・ブラウン(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 男子ショートプログラム(SP)で、羽生結弦(24=ANA)は94・87点で3位だった。上位3人が出席した記者会見の内容は以下の通り。

 ――SPの感想とフリーへの意気込みは?

 「ショート(SP)に関しては悔しい気持ちでいっぱいです。やっぱり、大きなミスをしてしまったので、そこはしっかり改善をしながら、フリーに向けて一生懸命、いろいろできることを、やるべきことを、一つ一つ積み重ねていきたいと思います。本当は英語でしゃべりたいんですけど、本当に自分の気持ちを伝えたいので、通訳を介して言わせていただきますが、ネーサン(チェン)選手、ジェイソン(ブラウン)選手、こういう風な記者会見の場で感謝を述べることができる素晴らしいスケーターと一緒にトップ3に入れたことが、とてもうれしく思います。やっぱり、ジェイソン選手は、今年から自分と同じクラブに入って、一緒に練習して、スケーティングのうまさ、表情の豊かさ、本当に体の柔らかさとか、いろいろインスパイアされているなと思いますし、ネーサン選手に関しては、ケガをしている時を含めて、今シーズン初めて戦ったんですけど、やっぱり彼と一緒に戦うのは非常に楽しいなと改めて感じました。これからもまた、戦える機会をもっと持ちたいなと思っていますし。ま、とにかくフリーも楽しみたいなと思っています」

 ――現在の体調は平昌五輪と比べてどういう状態か。4回転サルコーの失敗は、ウォームアップの転倒が影響したか。

 「あの頃と比べると1カ月間長かったので、そういう意味では練習を積んで来られたかなと思っています。ま、うん、それぐらいでいいかな。サルコーに関しては、ごちゃごちゃといろんなことを考えてしまったのが本音です。うん、あのー、もちろん6分間練習でうまくいかなかったというのはありますし、うまく自分の中で跳ぶスペースを見つけきれなかったというのはもちろんあります。ただ、そこは謙虚になってはいけないと思いましたし、自信をもって、もっと、なんだろ…、もっと王者らしくいないとダメだなってきょう思いました」

 ――前回演技をしたのはロステレコム杯(ロシア杯)。圧力とストレスが大きかったのは、その時と本日とどちらか。

 「えっとー、んーと、んー…。日本開催だからっていうことではなくて、ま、観客のみなさんからということでもなく、自分自身が今回のショートの演技に対して、すごく期待していましたし、すごく自分にプレッシャーをかけていました。ロステレコムカップよりも、今回の方がずっと緊張していたし、ずっといい演技をしたいとい気持ちが強かったなと思います」

 ――ネーサン・チェン選手と対戦する楽しさはどこにあるか。ネーサン選手との12・53点差について感じているところは?

 「やっぱり強い選手と戦えるのは楽しいですね。ふふ。やっぱりそういうところが、スケートをやっていて、うまくなりたいという一番のモチベーションになりますし、実際、全米(選手権)の演技を見ていて、あ、この演技に勝ちたいなと思って練習してきたので、実際、彼と一緒に試合ができて楽しいです。あと、得点に関してはフリーになってみないと分からないので、大きく何かを言えることはないですけど、ただ、やっぱり、自分の構成をしっかりやりきって、一つ一つきれいなジャンプを決めていきたいなと思っています」

続きを表示

この記事のフォト

2019年3月21日のニュース