【岡崎真の目】坂本に感じた自信、紀平に感じた緊張

[ 2019年3月21日 09:16 ]

フィギュアスケート 世界選手権第1日 ( 2019年3月20日    さいたまスーパーアリーナ )

世界フィギュア 女子SP会心の演技で2位の坂本(撮影・小海途 良幹)
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 紀平は初めての世界選手権ということでやはり緊張があったのだろう。リンクに立った時の笑顔は無理につくっているような感じで、指も少し震えているように見えた。冒頭からいつものようなスピードがなく、トリプルアクセルは滑ってきた推進力と跳び上がる時のタイミングがかみ合っていなかった。次の3回転の連続ジャンプも本来の形ではなく、日頃の練習のたまもので何とかフォローした感じだった。

 対照的に坂本はパーフェクトの演技だった。全日本で勝ったことで自分にも世界一になるチャンスがあるということが分かったのだろう。以前よりも自信を持って滑っているように見えた。

 トップのザギトワは今季を通して調子が良くなかったが、自信を取り戻したようなジャンプを跳んでいた。日本勢がフリーで逆転するにはノーミスが大前提。特に11点以上の差がある紀平はトリプルアクセルを2本決めるのが絶対条件となるだろう。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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2019年3月21日のニュース