【玉ノ井親方 視点】白鵬 際立つ勝負強さ…賜杯近づいてきた

[ 2019年3月21日 08:32 ]

大相撲春場所11日目   〇白鵬―貴景勝● ( 2019年3月20日    エディオンアリーナ大阪 )

貴景勝(左)を上手投げで破り全勝を守った白鵬(撮影・亀井 直樹) 
Photo By スポニチ

 白鵬はここ一番での強さが際立っているよね。波に乗っている貴景勝に流れを渡さず、最後は左上手を取って、自分の形に持っていった。ポイントは立ち合い。かち上げて相手の出足を止めたところだね。その後、押されて後退する場面もあったけど、張り差しを狙ったり、いなしたりしながら要所要所で攻め手を繰り出した。先場所、貴景勝に全くいいところなく敗れて、この一番に懸ける思いは人一倍強かったはず。これで賜杯もかなり近づいてきたんじゃないかな。

 貴景勝にすれば、押し込んで攻めようとする時に、横綱が仕掛けてきたから攻めきれなかった。ただ、敗れはしたけど内容は悪くない。相手は横綱。自分の相撲を取り切って負けたんだから仕方がない。勝負はこれから。千秋楽まで集中して取り続ければ、結果は必ずついてくるはずだよ。(元大関・栃東)

続きを表示

2019年3月21日のニュース