豪栄道が10勝目　高校の後輩・貴景勝を退け先輩の意地

大相撲春場所12日目 （ 2019年3月21日    エディオンアリーナ大阪 ）

＜大相撲春場所12日目＞貴景勝（右）をはたき込みで破り10勝目を挙げた豪栄道　（撮影・奥　調）
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　大関・豪栄道（32＝境川部屋）が関脇・貴景勝を退け、10勝目を挙げた。

　踏み込んで、圧力をかけてからのはたき込み。埼玉栄高の後輩を土俵に這わせ、先輩の意地を見せた。「立ち合いがよかった。当たり負けしないように、速く攻められた」と胸を張った。

　今場所、大関昇進がかる貴景勝の押し相撲を「毎場所、力をつけてきている。今までにいなかったタイプ」と分析。突きながらのいなしも「独特の間（ま）がある。でも警戒しすぎると、余計に食らう」と先手をとることに集中した。

　なにわの大関と、兵庫県出身の若武者との“ご当所対決”で会場も大いに盛り上がった。「うれしいこと。やりがいがありますよ」と熱気を力にして首位・白鵬との2差もキープ。逆転優勝の可能性を残して、13日目は白鵬と激突する。