グリズリーズからラプターズに移籍したガソルが新天地でデビュー 渡辺は出番なし

[ 2019年2月10日 15:59 ]

ラプターズの一員として出場した前グリズリーズのガソル(AP)
Photo By AP

 NBAグリズリーズからトレード期限となった7日にラプターズにトレードされたスペイン出身のセンター、マーク・ガソル(34)が9日、敵地ニューヨークで行われたニックス戦で途中出場。NBAで11シーズン、プレーしてきたガソルは初めてグリズリーズ以外のユニフォームを着て第1Qの終盤からコートに登場し、最初に放ったフックシュートを決めて新天地での初得点を記録した。

 結局この日は19分出場して7得点、6リバウンド、2スティールをマーク。ラプターズは104―99(前半46―42)で勝って4連勝を飾った。

 東地区全体2位のラプターズは41勝16敗。同首位バックスがこの日負けたために両者のゲーム差は「1」となった。

 ニックスは10勝45敗。新人のケビン・ノックス(19)が20得点を挙げたものの、不振を極めているチームは16連敗となった。

 ガソルを放出したグリズリーズは地元メンフィスでペリカンズを99―90(前半41―44)で下して23勝34敗。控えセンターのジョアキム・ノア(31)が今季自己最多の19得点と14リバウンドを稼いでここ4戦で3勝目を挙げた。

 7日のサンダー戦で10得点を記録した渡辺雄太(24)はベンチ入りしたものの出番はなし。クリッパーズから移籍のエイブリー・ブラドリー(28)は25分で8得点、ラプターズからガソルとの交換で移籍してきたCJ・マイルス(31)は21分で13得点、デロン・ライト(26)は23分で7得点をマークした。

 グリズリーズには4選手を放出した7日のトレードで獲得した前ラプターズのセンター、ヨナス・バランチューナス(26)と前ホークスのガード、タイラー・ドーシー(22)の2選手も加わっており、トレード要員だったにもかかわらず“商談”がまとまらなかったフォワードのチャック・パーソンズ(30)は球宴明けから戦列に復帰する予定。「2―WAY契約」の期間が残り1週間ほどになった渡辺が出場機会を得るのは微妙な状況となっている。

 敗れたペリカンズは25勝32敗。トレード志願の発言問題で注目を浴びながら移籍交渉がまとまらずに残留したアンソニー・デービス(25)は、復帰2戦目で34分出場して14得点と16リバウンドを記録したが勝利にはつながらなかった。

 ペリカンズのアルビン・ジェントリー監督(64)は復帰初戦となった7日のティンバーウルブス戦の第4Q、接戦だったにもかかわらず今季リーグ2位の29・4得点を記録していたデービスをベンチに置いたまま応戦。この日は第4Qも起用したが、デービスのフィールドゴール(FG)の試投数は先発5人の中で最少の8本(成功4本)しかなく、今季平均(20・5本)からはかけ離れたプレー内容となった。

 サンダーは敵地ヒューストンでロケッツに最大26点差をつけられながら117―112(前半48―70)で逆転勝利を収めて3連勝で36勝19敗。ポール・ジョージ(28)が45得点をたたき出し、第3Qを42―20と圧倒して試合をひっくり返した。

 ラッセル・ウエストブルック(30)は38分の出場で21得点、12リバウンド、11アシストで今季22回目(通算126回目)のトリプルダブルを達成。9試合連続で個人記録3部門に2ケタの数字を残したのは、1968年のウィルト・チェンバレンに並ぶNBA最長記録となった。 西地区全体3位のサンダーはここ11戦で10勝目を挙げ、同2位ナゲッツとは1ゲーム差。この日のウエストブルックはミスも多く、ターンオーバーも2ケタの「10」だった。

 敗れたロケッツは32勝23敗。ジェームズ・ハーデン(29)は42得点を記録して、30得点以上の連続記録を29試合に伸ばしたが、チームの連勝は3で止まった。

 なお右膝に違和感を訴えたヤニス・アデトクンボ(24)を休養させたバックスの連勝は6でストップした。

 <その他の結果>

*ジャズ(36勝19敗)125―105スパーズ(32勝26敗)

ホーネッツ(27勝28敗)129―120*ホークス(18勝37敗)

クリッパーズ(31勝26敗)123―112*セルティクス

ウィザーズ(24勝32敗)134―125*ブルズ(11勝45敗)

マジック(24勝32敗)103―83*バックス(41勝14敗)

 *はホームチーム

続きを表示

2019年2月10日のニュース