元横綱・稀勢の里の荒磯親方が解説デビュー 弟弟子・高安Vに「解説しやすかった」

[ 2019年2月10日 18:24 ]

<日本大相撲トーナメント>テレビ番組で解説する荒磯親方(右)。中は芝田山親方(撮影・郡司 修)
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 1月の大相撲初場所限りで引退した元横綱・稀勢の里の荒磯親方(32=田子ノ浦部屋)が10日、東京・両国国技館で行われた第43回大相撲トーナメントで解説デビューを果たした。大会を生中継したフジテレビ系列の番組で、現役時代の経験を踏まえ、各力士の特徴などを的確に伝えた。放送終了後に解説デビューの感想を聞かれると「(出来は)分からない。自己採点はしない。人が決めることだから。明日の新聞で酷評してください」と笑った。

 国民的横綱の人気は引退後も凄まじかった。フジテレビ系列の番組が始まる前、2回戦の北勝富士―碧山の取組の仕切りの際に西の正面側の花道からスーツ姿で登場。花道の上の解説席に陣取ると、取組そっちのけで荒磯親方の写真を取ろうとするファンが通路を埋め尽くすなど騒然となった。事態の収拾を図るため、警備員、関係者が荒磯親方の周りをガードした。その後、放送ブースに移動し、芝田山親方(元横綱・大乃国)とともに幕内の決勝まで解説を務めた。

 幕内トーナメントは大関・高安(田子ノ浦部屋)が力強さを見せて初優勝を飾った。何百番、何千番と稽古を積んできた弟弟子だけに「最後まで取ってくれたから解説しやすかった」と振り返った。自身は初優勝と横綱昇進を決めた17年初場所の直後の第41回大会で初優勝を飾っており、続く春場所では連覇を果たしている。「(大相撲トーナメントの優勝は)必ず次の場所につながる。僕も(優勝の)勢いで春場所で優勝したというのがあった。いいきっかけにしてほしい」とエールを送っていた。

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2019年2月10日のニュース