小平、1000メートルは3位 前日37連勝ストップも「フレッシュな気分で」

[ 2019年2月10日 05:30 ]

スピードスケート 世界距離別選手権 ( 2019年2月9日    ドイツ・インツェル )

女子1000メートルで3位だった小平奈緒(右)。中央は優勝したブリタニー・ボウ(AP)
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 第3日が行われ、女子1000メートルで世界記録を持つ昨年の平昌五輪銀メダリスト、小平奈緒(32=相沢病院)は1分14秒44で3位だった。同五輪3位の高木美帆(24=日体大助手)は1分14秒58で4位。ブリタニー・ボウ(30=米国)が1分13秒41で優勝した。小平は前日の女子500メートルで37秒20の2位。国内外での連勝が37で止まっていた。男子1000メートルは日本勢は山田将矢(日大)が1分8秒49で9位となったのが最高だった。

 500メートルでおよそ3年ぶりに敗れた小平だが、それでも一夜明けて迎えた1000メートルは「覚悟を持って攻められた。メンタル的に難しい状況だったが、腹をくくれた。失うものは何もないという気持ちでいけた」と出だしから果敢に飛ばした。優勝はならなかったが、高木美を抑えて銅メダルをつかんだ。

 前日、勝利を逃した小平は、いつもの淡々とした表情で、久々に味わう悔しさと背負い続けた重圧からの解放感を率直に口にした。指定席だった表彰台の中央を譲り「勝ち続けてきたのは当たり前ではなかった。そこにずっといられたのは、努力を重ねてきたということ」としみじみ語った。50メートル付近で「うまく氷にかまなかった」とリズムに乗れなかった。37秒20は上々の記録だが、ヘルツォークが先に出した37秒12に及ばなかった。「悔しいけど、やれる準備はしてきた」と自らを納得させるように言った。

 小平は自らを磨くことに集中し、成長を続けてきた。「周りの雑音から解き放たれた。またフレッシュな気分で挑戦していきたい」。この日の1000メートルから再び原点に戻り、速さを追求する。

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2019年2月10日のニュース