全日本女王・坂本、重圧に負け「4位」 前夜熟睡できずSP2位から失速

[ 2019年2月10日 05:30 ]

フィギュアスケート 四大陸選手権第2日 ( 2019年2月8日    米カリフォルニア州アナハイム )

演技を終え表情を曇らせる坂本(撮影・長久保 豊)
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 フィギュアスケートの四大陸選手権女子フリーが8日に米カリフォルニア州アナハイムで行われ、ショートプログラム(SP)2位の坂本花織(18=シスメックス)は、合計206・79点で4位に沈んだ。痛恨はダブルアクセル(2回転半)からの3連続ジャンプが単発の1回転半となり1・21点しか稼げなかったこと。フリー曲「ピアノ・レッスン」が終わると右手で顔を覆った。史上初の連覇どころか、表彰台までも逃した。最終滑走の悪夢。昨年12月の全日本選手権女王が涙に暮れた。

 「いつもなら自分に集中できるけど、今日は何点以上なら勝てると考えてしまって、集中できなかった」

 前日から負の連鎖が続いていた。「昨日の夜の過ごし方が悪かったのかな。早く寝れば良かったのに、計画通りに過ごせなかった。疲れが残った原因だと思います。1時間ごとに目が覚めて熟睡できなかった」。昼の公式練習でもミスを連発。中野園子コーチ(66)から、カツを入れられるほど乱れていた。首位テネルとは0・55点の僅差。わずかだったからこそ、逆に平常心でいられなかった。中野コーチは「テネルちゃんを意識して勝ちにいったと思う」と教え子の胸の内を推測した。3人前の紀平が高得点の影響もあった。「ノーミスができるかなって、頭によぎった」。持ち前の勢いの良さに陰りが出た。

 「いつもと気持ちが違った。やるべきことをやるべきだった」

 勝負の怖さを知った。3月の世界選手権で悔しさを晴らす。

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