塚原千恵子氏 パワハラ行為を全面否定「宮川選手の主張にはうそもある」

[ 2018年8月30日 21:42 ]

日本体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長
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 体操の宮川紗江(18)のパワハラ告発を受けた日本協会の塚原千恵子女子強化本部長が30日、東京都内で取材に応じ「宮川選手の主張にはうそもある。高圧的な話し方はしていない」などと反論し、パワハラ行為を全面的に否定した。代理人弁護士によると、夫の塚原光男副会長と31日に書面で見解を表明するという。

 宮川が2020年東京五輪強化プロジェクト参加を当初拒んだことで「五輪に出られなくなる」などと圧力をかけられたと訴えたことは、発言の時期が一致しないものの、成績が振るわなかった際に「このままでは五輪にいけない」と奮起を促す意味で話したといい「言葉が切り取られている」とした。

 自らが指導する朝日生命への勧誘も否定。宮川に対する暴力指導が発覚した速見佑斗コーチを調査するため、7月の味の素ナショナルトレーニングセンターでの合宿から同コーチを外した際に「練習場に困るから(他に指導者がいる朝日生命も)使ってもいいと私の付き人から言った。親切心で勧誘するつもりはない」と話した。

 速見コーチが宮川を1時間以上立たせた場面も目撃しており「私のところに(暴力の)苦情が来たら責任者としてやらざるを得ない」と協会に迅速な対応を求めた。宮川が聞き取り調査で当初、暴力を否定したが「他の証言もあったので誘導はしていない」とし、コーチ4人、選手3人が証言したという。

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2018年8月30日のニュース