ラプターズが一矢 キャブスは今ポスト・シーズン初黒星

[ 2016年5月22日 13:03 ]

ラプターズのデローザン(右)がゴールを決める(AP)

 NBAは21日にカナダのトロントで東地区決勝の第3戦を行い、2位ラプターズが99―84(前半60―47)で1位キャバリアーズを下して1勝2敗。今季2戦2勝と相性のいいホームでこのシリーズ初白星を挙げた。

 クリーブランドでの2試合では計50点差をつけられて勝機を見いだせないままに敗れたが、地元トロントでは見違えるような試合内容。デマー・デローザン(26)はフィールドゴール(FG)を24本中12本成功させてチーム最多の32得点を稼ぎ、2試合で18得点と精彩を欠いていたカイル・ラウリー(30)は序盤でファウルトラブルに見舞われながらも20得点(FGは13本中7本、3点シュートは8本中4本成功)をマークした。

 右足首を捻挫して戦列を離脱しているジョナス・バランチューナス(24)に代わってセンターで先発しているビスマック・ビヨンボ(23)は39分の出場時間でプレーオフのチーム最多記録となる26リバウンドをマーク。前半での16リバウンドもチーム新記録となった。

 トロント出身の控えガード、コーリー・ジョセフ(24)も14得点。第3Q終了間際にはブザービーターによる3点シュートを決めてチームに勢いを与えた。

 キャバリアーズは今ポスト・シーズン11戦目で初黒星。レブロン・ジェームズ(31)が24得点8リバウンド5アシスト、J・R・スミス(30)は6本の3点シュートなどで22得点を稼いだが、前半途中で一時18点差をつけられるなど最後まで自分たちのペースで試合を進めることができなかった。

 ここまで好調だったカイリー・アービング(24)は13得点どまり。3得点に終わったケビン・ラブ(27)を含め、ジェームズをサポートすべきビッグ3の残り2人は前半で併せて9本すべてのFGを失敗するなど、序盤から精彩を欠いてしまった。

 勝っていれば1989年と2001年にレイカーズが樹立したプレーオフ初戦から11連勝というリーグ記録に並ぶところだったが、キャバリアーズは苦手としている敵地トロントで苦杯。今季は11月25日(●99―103)と2月26日(●97―99)もトロントで黒星を喫しており、敵地で迎える23日の第4戦に大きな課題を残した。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月22日のニュース