サオリン、リオ切符!伊に敗戦も2セット奪取で4大会連続五輪

[ 2016年5月22日 05:30 ]

<日本・イタリア>サオリンスマイル咲いた!!リオ五輪出場を決め喜ぶ木村

バレーボール女子リオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選第6日 日本2―3イタリア

(5月21日 東京体育館)
 ロンドン五輪銅メダルで世界ランキング5位の日本は同8位のイタリアに2―3で敗れたが、勝ち点1を手に入れ、4大会連続の五輪切符を獲得した。日本は4勝2敗の勝ち点12で、4位以上が確定。主将の木村沙織(29=東レ)は両チーム最多31得点をマークし、インドアの女子バレーボール日本初の4大会連続の五輪出場を決めた。また、オランダ、韓国、イタリアも五輪出場を決めた。

 やはり頼りになるのはエースであり、キャプテンだ。2セット取れば五輪が決まる、過去W杯優勝2度の強豪イタリアとの大一番。苦しい場面では、必ず木村にトスが上がった。第1セット22―22。木村は2本連続でスパイクを決めて流れを引き寄せた。1―2とされた第4セットは、24―17とリードしながら、4連続失点で嫌なムードが漂った。だが、この窮地でも木村が決めた。最後はネット際のボールを執念で押し込み、五輪切符をたぐり寄せた。

 「絶対にきょう決める気持ちが強かった。変な迷いもなく、思い切り打った」。

 今大会は右手小指の負傷もあり、ここまで1試合平均8・8点と低調だったが、この大事な一番で31得点。真鍋監督も「久しぶりに凄かった。炎が出ている感じだった」と絶賛した。

 銅メダルを獲得した12年ロンドン五輪後、すぐに気持ちはリオへ向かなかった。直後にトルコリーグに移籍し、海外挑戦を実現。達成感から目標を見失い、引退を考えた。そんな時、真鍋監督から代表チームの主将を打診された。天真爛漫(らんまん)なキャラクターで、天才肌。高校でも所属の東レでも主将をしたことはない。木村は3カ月断り続けたが、「やらないで後悔するのは嫌」と最後は首を縦に振った。

 エースで主将。その重圧は大きかった。もともと優しい性格だ。若手を萎縮させないよう「いいよ、いいよ」と自由にプレーさせ、自分のやりたいプレーを強く主張することはなかった。だが、周囲に気を使い過ぎるあまり、自身のパフォーマンスは落ちていった。4年前はチーム最大の得点源だったが、守備の負担が増えたこともあり、日本が5位に沈んだ昨年のW杯ではチームで3番目の得点に終わった。この予選5日前の会見でも「自分はキャプテン向きの性格ではないので…」と言ってプレッシャーから目に涙を浮かべていた。

 それでも重圧と向き合い続けた。銅メダル戦士4人しかいない若いチームを攻守で引っ張った。そして若手に好プレーが出れば、一緒になってはしゃいだ。木村のリーダーシップにより、粗削りだが、スタメンも控えも、ベテランも若手も一丸となったまとまりあるチームが出来上がった。

 「本当は勝って決めたかった。まだ弱さやもろさを感じる。五輪までにもうひと回り強くなって、前回よりいい成績を目指したい」。主将就任時に掲げた目標は「リオでの金メダル」。4度目の大舞台は主将として大きな野望を持って挑む。

 ▽バレーボールの五輪最多出場 男子のインドアでは猫田勝敏が64年東京、68年メキシコ、72年ミュンヘン、76年モントリオールの4大会連続出場。女子では中田久美、大林素子、竹下佳江らが3度出場。高橋有紀子はインドアで88年ソウル、92年バルセロナ、ビーチで96年アトランタ、00年シドニーと計4大会連続出場。他競技では柔道の谷亮子らが夏季五輪最多5大会連続で出場している。

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