永峰咲希5バーディー奪首 同組テレサも太鼓判“初V行けルー”

[ 2016年5月22日 05:30 ]

1番でティーショットを放つ永峰。通算9アンダーで首位に浮上した

女子ゴルフツアー中京テレビ・ブリヂストン・レディース第2日

(5月21日 愛知県豊田市 中京ゴルフ倶楽部石野コース=6431ヤード、パー72)
 4位から出た永峰咲希(21=ニトリ)が5バーディー、ボギーなしの67をマーク。日頃からプレーを参考にしているテレサ・ルー(28=台湾)と同組で回り、通算9アンダーの135に伸ばして鈴木愛(22=salesforce)、酒井美紀(24=国際スポーツ振興協会)と並んで首位に立った。プロ3年目の21歳が悲願の初優勝へ突き進む。
【第2R成績】

 待ち焦がれたツアー初優勝へ、永峰がまた一歩近づいた。今週から1Wのシャフトを10グラム重い60グラムに変更してショットの安定性が向上。「1Wの流れからアイアンまで良くなった」と3番では残り135ヤードを9Iで1メートルにつけてバーディーを奪うなど、ショット力が光った。

 21歳の可愛らしい女の子だが、「メークはファンデーションを塗っているだけです。普段着もジャージーの方が動きやすい」とファッションやメークにはあまり興味がない。それよりも「ゴルフのことを考えているときが楽しい」と同じドローヒッターでツアー通算10勝のテレサ・ルーを参考にしており、動画サイト「You Tube」(ユーチューブ)でルーのスイングをチェック。スマートフォンを2年前に買い替えた時から、撮りためた約690件の自分のスイング動画と比較し、研究を行っている。この日はそのルーと同組で「リズム良く回っているので、私もラウンドしやすかった」と5バーディーを量産。ホールアウト後には「明日、(優勝)いけるよ!」と太鼓判を押されたことを明かし、「うれしいですね」とはにかんだ。

 昨年はトップ10に8度入ったが、優勝には届かなかった。そのため、今年は「昨年よりも上に行きたいという気持ちが強すぎて、無謀なショットを気づかないうちにしていた」と冷静なマネジメントができずにいた。だが、父・賢一さん(49)から冷静にプレーすることの大切さを説かれ、目が覚めた。ツアーには母・香奈子さん(44)が同行し、永峰を支えている。「両親だけではなく、地元で応援してくださる方もたくさんいる。今年は1勝を挙げて恩返ししたい」。大輪の花を咲かせるべく、勝負の18ホールに挑む。

 ◆永峰 咲希(ながみね・さき)1995年(平7)4月28日、宮崎県宮崎市生まれの21歳。宮崎日大高出身。小学3年までは硬式テニスに夢中だったが、祖父の影響を受け11歳からゴルフを始める。14年のプロテストに一発合格。昨季からツアーにフル参戦し、賞金ランキング39位で初シードを獲得した。得意クラブはショートアイアン。1Wの平均飛距離は240ヤード。目標とする選手は男子プロの藤田寛之。1メートル58、58キロ。

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