宇良 10勝で新十両場所終える、笑顔なし「勝った相撲はまぐれ」

[ 2016年5月22日 16:18 ]

<大相撲夏場所千秋楽>佐田の富士に押し出しで敗れた宇良(左)

大相撲夏場所千秋楽

(5月22日 両国国技館)
 日替わりで次々と多彩な決まり手を繰り出して人気の新十両・宇良は佐田の富士に押し出しで敗れて、10勝5敗で夏場所を終えた。

 70キロ以上体重差のある巨漢、佐田の富士の強烈な突き押しに、技を繰り出す前に土俵を割った。「もっと動きたかった。(相手が)まったく動かなくて、びっくりした」と、元幕内の突き押しに完敗を認めるしかなかった。

 新十両場所の成績を「結果はよかったけど、勝った相撲は、ほぼまぐれ。弱いと感じました」と笑顔なしで振り返った。課題として「押す力」を挙げ、体重アップも誓った。来場所は十両の中位に番付を上げることは確実。「8勝したい」と、勝ち越しを目標に掲げた。

 十両優勝は12勝3敗で千代の国。昨年秋場所で両膝を痛め途中休場し、一時は三段目まで落ちたが、元幕内の実力者。「自分の中で、名古屋場所までに幕に上がるという目標は達成できた。しっかりやるべきことをやりたい」と笑顔を見せた。千代の国を1差で追っていた佐藤は北はり磨に敗れて11勝4敗だった。

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2016年5月22日のニュース