【記者フリートーク】白鵬が目指す 通算1000勝の次の“山”

[ 2016年5月22日 08:51 ]

横綱・白鵬
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大相撲夏場所14日目

(5月21日 東京・両国国技館)
 数カ月前、白鵬になぜそこまで記録にこだわるのかを聞くと「日本で1番高い山は富士山。でも2番目に高い山は知らないでしょ?」と答えたことがある。私はそんな横綱に応えようと「何か新しい記録はないか?」と常に自問自答。新たな記録が近づいていることを発見するとすぐに伝え、横綱がニヤリとしてくれることをひそかな楽しみにしている。

 その横綱の表情が最も緩んだ瞬間が、通算1000勝の話題を初めて振った時。今年初場所5日目の朝稽古後、年内の大台達成の可能性を伝えると「いや~、いいこと聞いた。よしっ」とテンションが急上昇し、子供のような笑顔を浮かべた。

 頂上に立ち過ぎて“山”の数は減っているが、長い歴史を持つ世界だけに探せば探すほど出てくるもの。これからもしばらく「探し、聞き、見て、書く」という作業は続くのだろう。(大相撲担当・鈴木 悟)

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