桐生 400メートルリレー笑顔の6位 日本人最年少入賞

[ 2013年8月19日 06:00 ]

<400メートルリレー決勝>ゴールした後、健闘をたたえあう(左から)高瀬、飯塚、桐生

世界陸上最終日

(8月18日 ロシア・モスクワ=ルジニキ競技場)
 ワンダーボーイの夢舞台が終わった。男子400メートルリレー決勝で桐生祥秀(17=洛南高)、藤光謙司(27=ゼンリン)、高瀬慧(24=富士通)、飯塚翔太(22=中大)で臨んだ日本は、38秒39で6位。メダルには届かなかったが、17歳での入賞は日本人最年少となった。100メートル予選落ちを含めた大舞台の経験を糧に、国体(10月、東京)で日本初の9秒台を目指す。

 2走の藤光を目掛け、トップスピードで突っ込んだ。号砲に鋭く反応した桐生が大外8レーンを疾走する。洛南高では上からバトンを渡すオーバーハンドパスだが、日本代表では下からのアンダーハンド。まだ不慣れだけに受け渡しでややロスがあった。17歳246日でのミラクル金メダルなら男子史上最年少記録だったが6位で終戦。「悔しさもあったけど、楽しかった」と振り返った。

 久々のレースだった。10日の男子100メートルで予選落ち。「100メートルの後は休んで練習していた」。全国高校総体の予選や本大会では一日3、4レースこなしていたため、中7日で休養は十分だ。「赤の広場」などの観光地には行かず、ホテル周辺を散歩してリラックス。決勝でコールされると「JPN」のゼッケンをアピールし、両手を上げ大歓声を呼んだ。号砲への反応時間は8チーム中2番目。最後にロケットスタートを決めた。

 胸に熱い思いを秘めていた。2走を務めるはずだった山県亮太(慶大)が、100メートル予選で左太腿裏肉離れを発症して離脱。桐生と山県はホテルが同部屋で「リレーは任せてください!山県さんは治療を頑張ってください!」と誓っていた。16日には過去の世界大会400メートルリレーの日本のレースをまとめたビデオを見た。「日本のリレーには歴史がある。歴史を背負って走らないとダメ」。右手に握ったバトンには伝統の重みがあった。

 10秒01をマークした4月の織田記念国際から111日。「いろんなことを体験できたし、ここまであっという間だった。今は友達とご飯を食べに行ったり、高校の夏休みを過ごしたい」。次戦は10月の国体。昨年は国体で10秒21の高校新、11月には10秒19のユース(16歳以下)世界新記録を樹立した。「9月はガッツリ練習する。タイムよりも自分の走りをしていきたい」。日本初の9秒台へ。ワンダーボーイの真の衝撃波は、秋風とともにやってくる。

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