逆転の成田 史上最大!初日53位から優勝「ツアーでお返ししたかった」

[ 2013年8月19日 06:00 ]

プレーオフ2ホール目、ウイニングパットとなるバーディーパットを決めガッツポーズする成田美寿々

NEC軽井沢72最終日

(8月18日 長野県軽井沢町 軽井沢72ゴルフ北コース=6555ヤード、パー72)
 成田美寿々(20=フリー)が歴史に残る大逆転優勝を飾った。6打差の6位から出てボギーなしの7バーディーを奪取。連日の65をマークし、通算14アンダーで並んだリ・エスド(27=韓国)とのプレーオフを制し、今季初勝利、ツアー通算2勝目を挙げた。初日53位からの優勝はツアー記録を更新する逆転劇となった。

 18番を使ったプレーオフ2ホール目。ピン奥6メートルからのバーディーパットはスライスラインを描いてカップに吸い込まれた。初のプレーオフを制しツアー2勝目。成田は「距離を合わせてパーを取ろうと思っていた。入ってラッキー。プレーオフは楽しかった。もう一度やりたいとは思いませんけど」と笑わせた。

 昨年10月の富士通レディースは5打差8位から逆転して初優勝。この日も6打差6位からの大逆転。初日53位からの優勝は、89年コニカカップ(4日間)の谷福美、02年廣済堂レディース(3日間)の藤野オリエ、04年再春館レディース(同)の不動裕理の初日51位を上回るツアー史上最大の逆転劇だ。

 「きのう65だったから、もう一度65を出そうとキャディーと話していた」。前半の3バーディーで優勝戦線に加わると、14番でトップに並んだ。いったん離されたが、17番のバーディーで首位のリ・エスドを捉えた。

 2月に渡米し、パットの名手デーブ・ストックトン氏に師事。パットの技術と精神面について指導を受けた。その効果で平均パット数は昨季の1・8333(ランク38位)から1・7778(12位)に大幅改善。この日も17番で3メートルを沈めるなどパットがさえた。

 7、8月に行われた日本女子プロゴルフ協会のプロテストに挑戦した。従来ツアーで優勝すると実技が免除されていたが規則が変更され、優勝経験者では初めて受験。結果は2位。「優勝者で2位というのは悔しくて、ツアーでお返ししたかった」と明かした。

 米ツアー、海外メジャー挑戦を将来の目標に掲げる若手は多いが「メジャーより五輪。16年リオ五輪での金メダルが夢」と言う。小学生時代から水泳、バスケット、ソフトボールに親しみ、競泳の北島康介に憧れた成田にとってスポーツの頂点は五輪。ゴルフが五輪競技となった今、夢に向かって勝利を積み重ねていく。

 ◆成田 美寿々(なりた・みすず)1992年(平4)10月8日、千葉県市原市出身の20歳。小学6年でゴルフを始め、拓大紅陵高入学後、本格的に取り組む。10年関東ジュニア優勝。日体大在学中の11年に受けたプロテストは不合格だったが、同年のツアー最終予選会で26位に入り、12年のツアー出場権を獲得した。同年10月の富士通レディースで初優勝。今年8月にプロテスト合格。1メートル67、60キロ。

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