隠岐の海 島根県出身121年ぶり新三役「気持ちいい」

[ 2013年4月26日 06:00 ]

新番付を手に笑顔を見せる隠岐の海

 日本相撲協会は25日、夏場所(5月12日初日、両国国技館)の新番付を発表し、隠岐の海が新小結となり、西に就いた。島根県出身力士の新三役は1892年夏場所の谷ノ音以来で121年ぶり。東京都墨田区の八角部屋で会見を行った隠岐の海は師匠の八角親方(元横綱・北勝海)から厳しい言葉を掛けられたものの、“三役2桁勝利”と“大関昇進”という2つの目標を目指すことを誓った。新入幕は大喜鵬、千代鳳、誉富士、東龍の4人。旭秀鵬が8場所ぶりの再入幕となった。

【夏場所番付】

 しこ名が大きくなった番付を見つめた隠岐の海は「凄く気持ちいい。一つの目標だったのでうれしい」と第一声で喜びのコメントを発し、今場所のノルマを「2桁」と宣言。横綱、大関という高みに向けても「目指すのは自由ですから目指したい」と威勢が良かった。

 しかし、そんな調子づいた新三役にすかさずツッコミを入れたのが、弟子の稽古量に不満を抱く八角親方だ。「これまでも上がるチャンスがあったのに逃してきた。(相撲内容は)変わらない」。本来であればおめでたい会見の席だが、現役時代に鬼のような猛稽古で番付の頂点まで駆け上がったと自負する師匠によって、祝福ムードは消えた。白鵬から今場所もっとも警戒する力士に名前を挙げられたことについて、弟子が「光栄です」と頬を緩ませた時にも「横綱が気を使ってくれているんじゃない?」と師匠。そこまで厳しい言葉を掛ける理由は「素質のないヤツは稽古しないと」と説明したように、死に物狂いで稽古をしていないと感じるからだ。

 師匠が帰った会見後に隠岐の海は「やることはやっています。一歩一歩しかできないのが俺の人生」とマイペースで歩んできた相撲人生を肯定したが、最後には「やっぱり稽古ですかね」とつぶやいた。島根県から121年ぶりに新三役となった正真正銘の大器。“自分なりの稽古”を師匠に認めてもらうには結果を残すしかない。

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