女子個人総合決勝 寺本11位、田中16位で入賞ならず

[ 2012年8月3日 02:15 ]

女子個人総合決勝 田中理恵の床運動

ロンドン五輪体操

 女子個人総合の決勝に出場した寺本明日香(16=レジックスポーツ)は57・332点で11位、田中理恵(25=日体大研究員)は55・632で16位と、ともに入賞はならなかった。

 跳馬、平均台、段違い平行棒、床の4種目で争われる個人総合。寺本は予選を57・865点の8位で突破し、入賞を狙った決勝戦だった。第1種目の段違い平行棒から終始落ち着いた演技。第3種目の床で思うように得点できなかったが、安定感のある演技に「(五輪で)全部ノーミスでできたのがよかった」と笑顔を見せた。

 結果的に、難易度の高い技を繰り出す他国の強敵たちに追いつくことができなかったが「豪華なメンバーの中でやれていい経験になった。4年後のリオに向けて、米国やロシアの選手を見習って頑張りたい」と、16歳は未来を見据えた。

 予選を54・333点の27位で通過した田中は、予選や悔し涙を流した団体に続いて波に乗り切れなかった。序盤の床、跳馬で着地がオーバーライン。なかなか表情は晴れなかったが、最終種目の平均台では着地をピタリと決め、「自分らしい」という笑顔を最後の最後に見せた。

 田中は五輪を「本当にいろいろな思いをさせてもらえた」と振り返り、団体の時に流した涙や満足のいく演技ができた後の笑顔、きょうだいの応援などを思い返した。「ここまであきらめずにできたのは応援してくれる人たちのおかげ。感謝しています」と穏やかな表情で話した。

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