71歳法華津 人馬一体演技でミス3つも「悪くないね」

[ 2012年8月3日 06:00 ]

ウィスパー号と演技した法華津

ロンドン五輪馬術

 団体戦兼個人戦第1次予選(グランプリ)第1日が2日行われ、日本史上最年長の五輪選手となる71歳の法華津寛(アバロン・ヒルサイドファーム)が堂々とした演技を見せた。帽子を取り、声援に応えた法華津は「小さなミスは3つあった」と振り返ったものの、68・739の得点率でその時点では13人中8番目。「あのミスでそれだけ出れば悪くないね」と満足げに話した。

 演技開始前には「東京五輪にも出場した法華津選手」とアナウンスされ、場内の視線を集めた。各国選手の中でも最高齢で、地元紙などから「熟年年金生活者」や「HOPE OF OLD MEN」と紹介された。

 東京、北京に続いて3度目の五輪。外資系の医薬品会社を62歳で定年退職後は、馬術に専念するために単身ドイツへ渡った。毎日7時に起き、柔軟体操やヨガを30分、腹筋30回や背筋100回も欠かさない。週4度の自炊のおかげで、61キロの体重は23歳で初出場した東京五輪とほとんど変わらない。「71歳でも活躍できることが、特にじいさんたちの励ましになれば、こんなにうれしいことはない」。熟年の星は、しっかりとロンドンでも輝いた。

 ▽個人戦第1次予選(グランプリ) 今大会は団体戦と兼ねて行われ、50人馬で戦い、団体の上位7チーム(21人馬)とその他の個人上位11人馬が、7日の団体戦兼個人戦第2次予選(グランプリスペシャル)に進出。さらに9日の個人戦(グランプリ自由演技)は上位18人馬が出場し、必須の16要素を自由に構成して争う。

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2012年8月3日のニュース